Fly High in the Sky|吉村 大輔

「真下に瀬戸内海、右下には太平洋、そして左下には日本海」これはほんの一例ですが、こんな地図をパノラマ化したような景色を見る度に、仕事に対する醍醐味を肌で感じます。

私は、現在、日本航空インターナショナルのパイロットとして国際線を主として乗務しています。

大空への憧れ

思えば、私の大空への憧れは、1986年、私が小学3年生だったころ、父の仕事の影響で北海道苫小牧市に引っ越した頃に遡ります。それまで、野球少年、電車が大好きだった私は、引っ越し時に人生で初めて乗った飛行機、そして窓から見える壮大な景色に一瞬にして虜にされました。そしてその瞬間、「将来はパイロットになるぞ!」という大胆な夢を抱くようになりました。

その後、中学時代を千葉、高校時代をニュージーランドで過ごし、高校時代に本気で取り組んでいたラグビーで生計を立てること、慣れ親しんだニュージーランドでのんびりとした生活を送るのもいいかなと考えたこともありましたが、パイロットになる夢はどうしても諦めることは出来ませんでした。

上智大学に入って、ふと、先輩から聞きつけて潜り込んだ経済学部の「航空産業論」で、いわゆる「モグリ」にも関わらず快く受け入れてくれた、柳本信一郎先生に色々お話を伺うことで、今まで抱いていた夢がより具体的なものになり本気でパイロットを目指してみようと思うようになりました。

“鳥”のように飛びたい

日本航空へ入社してからは関西空港支店での地上研修、東京での座学、カリフォルニア州、ナパでの飛行訓練、東京でのシュミレーター、沖縄での実機訓練、そして半年間のOJTを得て、旅客機に乗務するようになります。根っからの飛行機、空、旅好きな私にとって、どれをとっても苦になるものは一つも無く、本当に充実した楽しい訓練生活を過ごすことが出来ました。

操縦席にて

そして、実際にお客様を乗せて乗務するようになり、楽さとは別に、大勢の方たちの命をお預かりすることの責任感、そして安全に目的地にお届けする使命を感じます。空は、毎回、全く違う顔を見せてくれます。同じ路線を同じ時間に飛んだとしても、季節、天候等によって、全く同じ空は一回足りともありませんし、そこから見える地上の景色もどこか違って見えます。そして、時として強い揺れをもたらし、我々に牙を向くときすらあります。

そんな自然を肌で常に感じながら、一歩でも「鳥」に近づけるように、今後も空を飛び続けたいと思っています。

日本航空インタナショナル、B767乗員部副操縦士)

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