シリーズ「ワイン解説と試飲」の1年を振りかえって

シリーズ「ワイン解説と試飲」の1年を振りかえって:事業企画委員長 上原 隆一

同期の小國君から、世代を越えたソフィアンのネットワークを広げるために手伝ってくれないかとの依頼を戴き、私のような者でもお役に立つならと思いお引き受けしました。

引き受けてはみたものの、どんな話をしたら良いものやら頭の中は「???」でした。現役の学生諸君は当然お酒を飲み始めて日が浅く初心者レベル、ビジネスの第一線で凌ぎを削っている社会人の先輩諸兄は専門家裸足の方も大勢おいでになる。そんな折、小國君から第1回目はイタリアワインをやってくれとの連絡がありました。その時は「えっ。なんで?」といった感覚でした。

イタリアワインのことを調べていくうちに気付いた3つのこと

大概のワインの解説書ではフランスワインを真っ先に取り上げるのです。ワインの特徴は使用されている葡萄の影響を最も強く受けるものですし、ワインを理解するにあたって品種を中心に利き酒の解説をしようと思っていたからです。この場合はフランスで使用されている代表的な葡萄品種が基本になります。最初にあまり馴染みの薄い葡萄を取り上げると、それから先が進めにくくなってしまいます。実はその時には小國君の深い考えがわからなかったのですが、覚悟を決めてイタリアワインのことを調べていくうちに3つのことに気付いたのです。

「ワインの歴史」「スローフード運動」「ワインとお料理との相性」

第一番目は、「ワインの歴史」にとってイタリアワインの果たした功績の大きいこと。次に近年盛んに言われている「スローフード運動」は勿論イタリアから始まったこと。最後に、参加してくる人はワインの「小難しい解説」を目的としているのではなく、皆と集まって情報交換を行い、ワインをこれからの自分のライフスタイルの中に取り入れていくきっかけとする程度の期待で参加するので、フランスワインに比べ価格的にもまた私達が普段食べている料理にもイタリアワインの方が先に取り上げるべき対象であることに気付きました。ワインをその歴史から入ること、今話題のスローフードの精神に触れること、そして気軽に飲めるワインとお料理との相性などについてレジメを作りました。

実際「第1回目をイタリアワインとする」が正しい選択だったのです。小國君の深謀遠慮には脱帽です。私も一から勉強し直しました。ワインの歴史や神話の世界のことも含めてワインを通して食事に対する考え方、家庭での料理、レストランでの料理などについてです。それは今、私の仕事でもとても役に立っています。そして会を追う毎に参加者も増え盛況となりました。また散会後に有志でアイリッシュパブでギネスを傾けるのもソフィアンのネットワーク造りに大いに役に立っています。

私は今回引き受けて良かったと思っています。そして要請があれば今後もこのような活動をしていきたいと思っています。5月のオールソフィアンズデイにはまた美味しいワインを用意して皆様をお待ちしております。 経鷲会コーナーへ是非ご参集ください。

(株式会社小田萬社長、ワインアドバイザー)

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